FLCLというアニメについて・その2 オルタナ版【ネタバレあり】

 どーも、ぼくです。

フリクリについてダラダラと書きなぐってます。その2

 

前回のブログでは、主にOVA版についての熱い愛を書き連ねたわけでして。

ryoching240.hatenadiary.jp

 

 

参照↑

んで、今回分からは、劇場版の新作2作について個人的な思いを書き連ねて行こうかなと。これもオルタナ編とプログレ編と分離しそうだな、、、

前回ブログは文字色変えたりとか色々したけど、めんどくさいし、見にくい気がしたから、こっちは最小限に…

 

※このブログはあくまで個人的主観での内容になるため、解釈を誤っている部分もあるかもしれませんので、その辺は悪しからず。あと、なるべく批判的にはしたくない方向なのですが、まぁ前作への愛故にと、そこはね。 

 

まずはフリクリオルタナの方から

f:id:Ryoching240:20180928130048j:plain

2018年9月7日〜27日公開

内容的には

1話フラメモ
2話トナブリ
3話フリコレ
4話ピタパ
5話フリステ
6話フルフラ

という全6話構成で明らかにOVA版を意識した流れ。劇場版だし、150分近い上映時間あるし、区切りがあった方が見やすいような気もするし、150分の中で余韻も無く次の話に進んで一気に見てる感じがしんどいという、どちらとも取れる作り。これはプログレも同じ。

 初見時、まったくの前情報無しで行ったから、1話終わった際に「あぁ、こんな感じで進むのか」とは思ったけど、テンポは良く感じたので、中だるみはしなかったかなとは思うし、特別長いとも短いとも感じなかった。ただ、全体的に説明不足感はあったので、初回全部見終わった後に頭の中を整理するのが追いつかなかった。

 

 とりあえず何回か見ないと理解が追いつかないと思って、計4回見たのですが、3回目であらかたしっかり頭に入っててそこからはじっくりと集中して色んな部分に目を向ける事が出来たかなぁと。

 上村監督のインタビューでは「分かりやすいフリクリがあってもいいと思う」といううコメントが各所で見られたのだが、その点に関しては「?」という部分も多少なりともあった。とは言え、まぁざっくりした話の流れとしてはわかりやすい。

 

 これは女子高生の青春群像劇であって、OVAではナオ太が日常が変わっていく物だと言う事を受け入れて成長したのに対して、オルタナの主人公カナブンは、いつも通りの日常がずっと続いて行ってほしいと願い、その道を選択したという展開。

 

 本筋としてはハル子が出て来て、メディカルメカニカと戦うためにカナブンのN Oを利用してひっちゃかめっちゃかして行く所は前作と同じ。大きく違うのは、ハル子がアトムスクを追っかけていない事。話にアトムスクが出て来ない時点で察した部分もあるけど、前作ではキーアイテムでもあった、ハル子がアトムスクの存在を感知するために着けていた(元)手錠のブレスレットをしていなかった。これによって、ハル子の存在意義ってなんだろう?青春の迷える子羊なカナブン達にアドバイスをする、ただのいい姉御ポジションになっちゃうじゃんっていう気はした。

 ハル子の乗ってたVespaはナンバープレートが「マバセ 56−56」になっていたので、時系列的にはOVAの世界のあとって事なんだよな?とか。そうなると、前作でハル子が最後に回収したアトムスク化したナオ太が持ってたダブルネックのギターはどこにいったんだ?という疑問も残った。

        f:id:Ryoching240:20181002100442g:plain

         在りし日のOVA1話のハル子さん。「惹かれてしまったのだよ、父は」

 

 ハル子の魅力ってのは、トムスクを手に入れると言うただ一つのエゴで自分の行動を全て決めて、ナオ太がハル子に愛情を持った事がわかったとしても、N Oを利用する為だけにメチャクチャやりまくる、でも最後に「タッくんはまだ子供だから」と言って、ナオ太を上手い事傷つけずに、また自分勝手な旅に出かけるような、そんな奔放なヤツだったから最高にかっこよかったし、そういう破天荒な経験をして、ナオ太は大人になれたんだと、オルタナを見て再認識をしたりもした。だから、主人公の成長を描くと言う部分では本質的にフリクリではある。

 

                  しかし 

 

自分の目的のためカナブンの頭をぶん殴ってN Oとのチャンネルをつないで、メディカルメカニカのロボを出すというのは従来のハル子なんだけど、その目的がわからないことと、トムスクに触れない以上、ただのクレイジーでバイオレンスなお姉さんでしかないのだ。

 ケバブを売ってるセクシーなハル子さんだったり、女医さんの格好をしてるハル子さんが魅力的かと言うと、そうではない。というか、ぶっちゃけそういうのは求めていなかった。

 

 とは言っても、初回・2回目は批判的な内容には一切耳を傾けず、素直にフリクリが好きだと言う気持ちだけを持って見に行っていたので、良い点をたくさん見つける事が出来た。最初から穿った見方をしちゃうのはもったい無いかなと、貧乏性なもんで。

 まず、やっぱり気が付いたのがOVA版をなぞるようなセルフオマージュ的な様々なシーン。

f:id:Ryoching240:20181001161229j:plain

 カナブンがバイトしている蕎麦屋にふらっと入って来たハル子がカナブンの頭がN Oの出力に適しているかをじーっと見ているとこは、ナオ太にもやってた。

 

 他にも、セリフが近似している所も多かったし、車のナンバープレートを語呂合わせにする(今作で出ているトシオの車は10-40、前作のミヤジュンの車は中の人の福井さんにかけて2-91だった)とか、版元から怒られそうなパロディ(前作はサウスパークだったり、今作はトランスフォーマーだったりスラムダンクだったり)とか、まぁ随所にフリクリらしさってのは散りばめられてた気がする。あ、これOVAなぞってるなって思う所を発見する度、ニマニマ出来るってのは往年のファンに向けてのサービス精神だったのかもしれない。

 しかし、こう言う演出も過剰すぎると「これやっとけばフリクリっぽいでしょ?」的な、「喜ぶと思うんでやっときましたー(棒読み)」的な演出に見えなくもない諸刃の剣。ぼくはそういうの好きな方だから毎回、そういう所を探して楽しんでたけど。

 

 全体的な作画部分に関しては、まぁ劇場版でたくさんの方が参加されてますし、時間もそれなりにあっただろうし、全6パートわけてるし、ブレもなく良かったと、作画ファンの観点からは言えるのですが、それでもやはりOVA版で吉成さん神作画や、今石さんや、すしおさんと言った一瞬の爆発力が素晴らしい作画、芳垣さんの丁寧な仕事、西尾さんのスタイリッシュな動き、いきなり作画がガラッとかわる大平さんのパート(そしてそれが許される、何も言わせない世界観)などに魅了されてしまったので、オルタナは丁寧な作画ではあったけど、少し物足りなさを感じた部分もあった。多分もっとド派手に出来たし、遊べたんでは無いのかと。ちょっと期待値が高かった…。

 

f:id:Ryoching240:20181001170831j:plain

 フリクリオルタナの主要登場人物は女子高生4人組(河本カナ、辺田友美、矢島聖、本山満)で、主にカナブンを主体にそれぞれのキャラにフォーカスがあてられるという、OVAと同じストーリー展開されていくっていう流れ。

 

以下個人的に感じた4人。

 河本カナ(カナブン)はもう少しウザ度が高かったら、最近やたらと多い、空気の読めない主人公みたいになってしまいそうなキワキワの所。それは友達思いが行き過ぎた結果であって、その友達思いが強すぎて「変わらない日常」を最終的に選ぶ事になった。

 辺田友美(ペッツ)はカナブンの幼なじみで、カナブンの良き理解者なのかなと思わせておいて、5話のフリステでいきなり外交官の娘で地球を捨てて火星に移住するという設定をどーんと出されて、最終的にはカナブンと喧嘩別れみたいな状況になり最後は登場すらせず。この子キーパーソンじゃないの?

 矢島聖(ヒジリー)は比較的、ナオ太に似ていると思った。大人ぶって背伸びしてる自分を大人と勘違いしていて、でもそれを認めたくないと思っていた所を、カナブンやハル子に気付かされて、素直になる。作中一番成長してた気がする。いい女キャラ。

 本山満(もっさん)は見た目のどっしり感で損してるかもしれないけど、一番しっかりしてるキャラクターだと思った。進路に迷う時期の女子高生の中で、一人だけ夢に向かって生きてる所。この辺の感覚ってのは、常にカメラを持っていてゆくゆくは写真家になったマミ美と通じる所があるのかなと思ったりもした。

 

 上にも書いたように、ペッツに関しての説明と、その後の描かれてなさって言うのは残念だったなぁと思った所の一つ。別に設定が後から出てくるのは構わないんだけど、途中、ペッツがヒジリーのペンを自分の筆ペンと交換してもらったり、もっさんのタオルと手ぬぐいを交換したり、最後にカナブンのヘアピンと自分のヘアピンを交換して、本当はこの4人でいたいという気持ちが、誰よりもあったはずなのに、言葉足らずでそこを上手く描けてなかったのかなと思ってしまった。

 フリステのラストでメディカルメカニカのメカに取り込まれかけていて、最後にカナブンとの会話をするシーンで、本当は行きたくないんだという気持ちがペッツから読み取れはするものの、それはきっと多分何度か見たからであって、初見の時には気が付かなかった気がする。あれだと、理解の低い人には「ペッツってなんかイヤなやつ」っていう印象だけで終わってしまいそうで、それはとても残念。

 しっかり読み取れる人には、ペッツのカナブンに対しての拒絶というのは、カナブン達が自身に対しての未練を残して欲しくないという思いやりからの精一杯の優しさだったんだろうなと言うのはわかると思うんだけど、わかりやすいフリクリを目指したんだったら、そこはもう少ししっかり描いてもよかったんではなかったのかな。

f:id:Ryoching240:20181002094939j:plain

拒絶しながらも、落下しそうになるカナブンにサッと手を差し伸べて助けようとするペッツからはやっぱりカナブンの事大好きなんだなってのが見て取れてよかった。

 

 そして、6話のフルフラで、移住ロケットが飛び立つのを海辺で見送るカナブン・ヒジリー・もっさんの3人という所は描かれたけども、ペッツの心情なんかはまったく描かれる事がなくて、最後にエキゾチックマニューバを解放したカナブンが「ペッツーーーー!!!!大好きだよーーーー!!!!!」と叫ぶシーン、あそこが一方的なカナブンの押しつけに見えちゃわないかと思ったりもしたのです。まぁ、このシーンめっちゃ泣いたけど。

f:id:Ryoching240:20181001181209j:plain

というか、あんだけ前作でアトムスクに執着してたハル子が、カナブンの額のマークを見て「アトムスク!」って反応しなかったのはなんでなんだ?

 

 カナブンの髪の毛がオレンジに光って、トップをねらえ2!その物やん!!と、トップファンのぼくは嬉しくなり、最終的には物質を動かすわけですけど、それがトップ2!のラルクの能力と同じ、星を動かす者になるわけです。んで、最後に異次元空間に引き込まれる登場人物達を写している所で、ハル子やVespaに重ねて映されるナオ太やマバセの光景っていうのが一瞬だけ見て取れたけど、あれは一体何を意図してたんだろう。

 

 個人的に6話フルフラでの最後のエキゾチックマニューバを解放する辺りthe pillowsの曲の中でも僕の中でかなり上位に入る好きな曲「Thank you, my twilight」が使われていて、上手い事当てはまってて好きなシーンでもあった。ただ、大事なセリフを言ってるであろう所に、歌を被せちゃうというのが、そのシーン以外にも見受けられて、その辺は正直、演出下手だなぁなんて思ったりもしてしまった。

 

        f:id:Ryoching240:20181001173142j:plain

 あと、個人的に好きなのはこのブラック・カンチ(名称知らず)の出て来た所。やっぱりカンチのデザインはめちゃくちゃカッコいいし、それが黒くなって悪そうになるとやっぱかっけぇなと。6話冒頭では1体しか出て来なかったのが、最後の方に、集団で出て来た所が、愛くるしいマヌケなカンチとは違って、メディカルメカニカを邪魔する物を排除する為だけに動いているというロボット特有の感情の無さがはっきり見て取れるのがかっこいい。

     f:id:Ryoching240:20181002111556g:plain

            OVA2話でナオ太を取り込んでアトムスク化してるカンチ

 

 というか、ぼくの中では勝手に、FLCLのアイコン的な存在はカンチだと思っていたから、メディカルメカニカのロボがただ出てくるというだけではなく、カンチが出てくると言うのは必然必須事項であって欲しかったので嬉しかった。

 

 最後はまた何気ない日常という事で、1話の冒頭と同じくカナブンが出かけるシーンから始まるのですが、1話冒頭と違うのは、街や人や物が今までのように輝いていないということ。そして、ヒジリーともっさんと合流したカナブン、そこにペッツはいない。なので、今までの日常の中の輝いていた物は、ペッツがいなくなってしまった喪失感を表現してるのかななんて思ったりもしたけど、まぁその辺は各々解釈なのかなと。それよりも、カナブンが引き寄せた惑星のような物が地球の真上にあるんですけど、それは一体?ペッツが火星に移住するって言ってたし火星引き寄せたのかなとも思ったけど、なんかそうでもなさそう。そして、世界中にあったはずのメディカルメカニカのでっかいアイロンはカナブンの街の物以外もN Oによって放り出されたのかも謎。なんなら、アイロンにつぶされてたカナブン達の学校に、また通おうとしている所で終わると言うのも、なんだかモヤッとする所ではあった。

 とは言え、この一番最後のシーン、そういう様々な疑問を取っ払って見ると、よかったなと思える所もあり、ペッツがいなくなってしまった日常の中で、カナブンは今まで通りの日常を変わる事無く過ごそうという事を選んだところ。この終わり方をする事で、ただOVA版をなぞっただけのフリクリでは無いんだぞという、変わる事を選んだナオ太と、変わらない事を選んだカナブンという前作との違いを明確に表せていたなと。

 

 そもそも僕はオルタナ(及びプログレに、前作と同じ物をどこまで求めていたのだろうかと再考した。もちろん、ハル子という存在がメチャクチャに暴れるというのは求めていた(ここは少し物足りなかった)し、なりふり構わぬパロディや、視聴者の理解の上を行き、見終わった後に色々思いを巡らせるような作りをしていること、the pillowsの曲が爽快感を出してくれているかどうか、その辺だったんではないかと思う。そういう意味ではかなり満足度は高かった。でもやっぱりOVAとの比較って言うのはイヤでもしてしまう。なんせ、もう何回見たかわからないくらいOVAは見ている。それくらい好きな作品だから。まだアニメの世界に疎かった自分が、アニメを制作の部分から好きになるきっかけになったアニメがFLCLだったわけで、その観点で見ると期待値はどうしても高くなってしまう。

 

 当然、FLCLOVAを見た事のなかった人が、オルタナ(及びプログレを先に見る事もあるはず。そういう観点で見たとしたら、オルタナはアニメ映画としては、いささかお粗末な部分もあったとは言え、面白い作品ではあったと思う。もう少し説明があったり、丁寧に作り込まれていればなお良かったのかなとも思う。2話のトナブリでのカーチェイスからのロボとの戦闘シーンなんかは爽快感があったし。

f:id:Ryoching240:20181001180738j:plain

 そもそも前作で、ギターが武器になってる事に関してはまったく説明もなされていなかったし、とりあえずなんだかよくわかんないけど、ヴィンテージのギターが武器としては強力なんじゃないの?くらいの見方でそこはクリア出来る。

 5話最後のカナブンとペッツのやりとりのシーンや、6話最後のカナブンが叫ぶ所なんかは4回見に行って4回泣いてるし、その位グッと来る物はあった。

 

 とまぁここまでダラダラ書いてきた結果、個人的にオルタナがダメだったなと思う点は、

●ハル子の目的がまったくわからない

●ペッツのその後がまったくわからない

the pillowsの良さを打ち消しちゃう演出

っていう所かなぁと。

 説明しなくていい所は省くっていうのは前作で鶴巻監督もそうやって作っていたから、それはそれでいいんだけど、前作はもう少しそこら辺、モヤッとしない程度に上手くやり過ごしてたんだよな。それに、OVAは買ってくれた人が何回も見て楽しめるように」という鶴巻監督の遊び心で、何回か見たらわかる仕掛けになっていたのである。その観点からいえば、一度買ったOVAは何度も見てもらいたい物なのでそういう仕掛けができるという事に対して、映画は1800円程を払って(曜日や時間帯に寄ってはもっと安いが)来る物で、場合によっては一度しか見ない人もいる。と言うか何度も足を運ぶ好き者はそうそういない気もするため、もっとわかりやすく作る必要があったのではないのかという気がする。オルタナは何回か見てそこのモヤが晴れる事はあれど、スッキリ!って程ではなかった作りになっていた。

 ハル子の目的って言うのは、OVA版を軸に考えると、トムスクへの完全なる執着手に入れる為ならどんな犠牲も知らないもーんってなくらいの突き抜けた所だったのが、今作ではセブンティーン達におせっかいを焼くお姉さんでしか無かったように感じた。

 ペッツのその後ってのは、まぁ別に描かなくてもよかったかもしれないけど、あんな風にキャラの設定を後からドカドカ出して来て、そんでもって一方的にカナブン達を突き放したように見せていなくなったペッツは、多分誰よりも一番悩んで悔しがっていたはず。青春群像劇をやりたかったんだったら、カナブンがエキゾチックマニューバを解放した後、ラストに少しでも映してあげないと報われない気がしてしまうからだ。

 the pillowsの良さを打ち消しちゃう演出は、前作ではインストバージョンも多用して、セリフと曲の雰囲気で、その場の空気感をしっかり出していたのに、今回は歌が入っている所にさらに「海は広いな大きいなー」って歌を被せちゃったりしてる。あれはダメすぎる演出。あのシーンは歌に歌被せなくてもよかっただろ。あれは初見の時からまったくもってダメだと思った。そもそもFLCLは、the pillowsのMVだと言う視点で見てる人も今まではたくさんいた。そういう見方をしてる人を切り捨てるような演出だった。

 

 OVA版の懐古主義的やっかい古参的な思い出補正でオルタナを受け止められない部分もあるのかなと思いつつ、オルタナ公開後にOVA版は2周見てるんだけど、やっぱり全体的にOVAの方が1話毎の区切りもしっかりしているし、きちんとオチがあったし演出もとにかく上手い。

 3話のフリコレなんかは、前半から中盤まではもっさんが「自分の夢は自分でかなえなきゃいけないんだ!」と叫び、ただおせっかいでなんとかしたいカナブンに気付きを与えるんだけども、謎のハル子のファッションショー(かっこよかったけど)から、最後のオチてない終わり方が、物凄くモヤッとさせた。あれ、終わり方もう少しきちんとしてれば凄く良い回なのになと思った。

 

 EDはthe pillowsの新曲、「Star overhead」で、これは前回のブログにも書いてるように、山中さわおさんが、大人になったナオ太がハル子との出会いを思い出している歌詞だと言っていて、それを思いながら聞くと、それだけで涙が出てくるような素晴らしい曲になっていた。それ故に、今回のオルタナだけを見た段階では、一番FLCLを理解してるのはthe pillowsなんではないかとすら思ってしまった程である。

 EDのアニメーションの中で、カナブンがフライングVを持って何かを打ち返したり、リッケンバッカーを振る所なんかも描かれていて、とりあえず最後まで前作をリビルドとまではいかなくとも、必要なパーツを抜き出して再構築した感じが浮き出てしまった気もしてしまった。

 

 キャッチコピーの走れ、出来るだけテキトーに。ってのは、この作品全体の作りの事ではないんだよね?と思いたい。

 

 待ちに待っていたフリクリの新作を見たという充足感はすごくあったけども、なんだかいまいち気持ちが晴れない部分がある中、プログレの予告が映し出され、それを見た限りでは、プログレの方がフリクリらしさはあるんじゃないかな?とそんな気にもなってしまいつつ、2週間モヤモヤとワクワクを抱えたまま時は過ぎ去り、プログレ公開となったのでありました…

 

続く

 

ryoching240.hatenadiary.jp